〜“使っていいお金”と“使わないお金”を仕分けて、運用の判断をクリアに〜
資産はある。
家計簿もつけている。
でも――なぜか不安が消えない。
それは、「お金の使い道」が整理されていないせいかもしれません。
不安の正体は「使っていいか分からないお金」
銀行に預金はあるのに、
「これは使っていいのかな?」と手をつけられない。
あるいは、やみくもに“とりあえず貯めている”もののずっと不安な状態。
こうしたお金が増えるほど、判断に迷いやすくなり、
資産全体が見えているようで見えていない、ということに。
まずは「お金の仕分け」から始めよう

資産を見える化する第一歩は、
金額を数えることではなく「使い道」で分けることです。
【資産の仕分け:3つの分類】

✓ 生活費
今の暮らしに使うお金。
(例:毎月のやりくり費、日用品、光熱費など)
✓ 使い道が決まっているお金
使う時期や目的がはっきりしているお金。
(例:住宅の頭金、リフォーム、車の買い替え、直近の学費など)
✓ 緊急資金
病気・失職・災害など、“もしものとき”に備えるお金。
(例:生活費の3〜6ヶ月分など)
✓ それ以外は…「運用候補」かも?
この3つに分けたあとに残ったお金。
- 使う予定が決まっていない
- 貯まっているけど用途が未定
- 教育費や老後資金のうち「まだ先の分」
こうしたお金は、“育てるお金=運用資金”にできる可能性があります。
焦って投資するのではなく、
「何に使うか分からないまま眠っているお金」を整理することで、
はじめて“運用していい金額”が見えてきます。
判断に迷わない仕組みが、自分を助けてくれる
運用する前に、「使っていい/ダメ」の線引きをしておく。
それだけで、こんなメリットがあります。
✓ 相場が下がっても焦らない
✓ 間違って使ってはいけないお金を取り崩す心配がなくなる
✓ お金に役割ができて、迷わなくなる
日々の家計管理には「A4ひと月シート」も活用
今回ご紹介したのは、お金全体の“静的な構造化”でした。
一方で、日々の流れの中では、
- 今月あといくら使えるか
- 食費や日用品の出費ペースはどうか
- 予算内におさまっているか
など、“動的な管理”も必要になります。
そこで役立つのが、「A4ひと月シート」です。
「資産の仕分け」+「A4シート」の組み合わせで
✓ 資産の目的が見える
✓ 毎月のやりくりも感覚でつかめる
✓ 迷わず動ける安心感が生まれる
「全体のお金」と「今月のお金」の両方が見えてくることで、
暮らしにフィットしたお金の構造が整っていきます。
📎関連記事:
▶ A4ひと月シートの使い方はこちら
構造が整えば、管理はシンプルになります。
そしてシンプルな仕組みほど、続けやすく、暮らしに効く。
まずはざっくりと、
「お金を3つに仕分ける」ところから始めてみてくださいね🍋
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