〜“片付けない”の下にある理由を、そっと見てみたら〜
「なんで片付けないの?」と責めたくなる日常
「ねぇ、なんで片付けないの?」
また言ってしまったな…と思いながら、床に転がるおもちゃや、開いたままのランドセルにため息。
“言えば動くはず”と思ってるのに、現実はなかなか動いてくれない。
そんな毎日の中で、ふと出会った「氷山モデル」という考え方。
それは、“できない”には理由があると気づかせてくれるものでした。
氷山モデルで考える「片付けない」の裏にあるもの
療育の現場で出会った「氷山モデル」という考え方があります。
目に見える行動は“氷山の一角”で、その下にはたくさんの“見えない要因”が隠れている、というものです。
たとえば「片付けない」という行動の下にはこんな要因が隠れているかもしれません。

→ 氷山モデル:片付けられない行動の下にある理由
- しまう場所が分からない
- しまうタイミングがあいまい
- 一度にいくつも処理するのが難しい
- 見えないと忘れてしまう
わが家でもあった“うまくいかなかった収納”
大人目線で「いいはず」と思って作った収納でも、実は子どもにはハードルが高いことがあります。
- 小さな仕切りボックスは狙って入れるのが難しい
- 分類できない細かいもの(折り紙、お店でもらったおもちゃなど)が行き場を失って溜まる
- 「あとでしまおう」と思ってるうちに忘れてしまう
気づきと、わが家なりの工夫
我が家では、そんなモヤモヤを感じたときに収納の“構造”を見直しました。
- 作品ファイルを1人ひとつ:大事な折り紙や絵を「とっておける」安心感
- 細かいもの用の“おたから箱”:分類できなくても、ひとまず置ける場所
- ラベルやマット、色分けなどの視覚的な仕組みで、“どこに戻せばいいか”が分かるように
- 収納は大人が思うより大きめのもの
- 基本は一つのものに対して一つの収納
大事なのは、「きれいにしまう」よりも、「自分で戻せる」ことでした。
行動ではなく“構造”を見るということ
子どもが片付けられないとき、それは“本人の問題”ではなくて、“仕組みが合っていない”だけなのかもしれません。
氷山の下に目を向けてみると、見え方がガラッと変わります。
氷山の下を見つけるためのチェックリスト
「うまくいかない収納」には、こんなサインがあるかもしれません。
- □ しまう場所が明確でない
- □ しまう動作が難しい(サイズが小さい、手順が多い)
- □ 分類できないものが溜まっている
- □ 「大事だけど行き場のないもの」が隠れている
- □ 見えないものは忘れてしまう
🍋もし今「何回言っても片付けない…」と悩んでいたら
まずは、「この子にはこの収納、合ってるのかな?」と立ち止まってみてください。
氷山の下を見つめてみることで、子どもも、自分自身も、少しラクになれるかもしれませんよ。
次回は、そんな“しまえる工夫”を具体的に紹介しますね。
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